2015年3月22日日曜日

世界に愛されて

この世界は、今のままが良い。 そう思う日本の訳、それは・・・。 いつもどおりに会議に参加し、少しのんで、原稿を進めようとしていた日本ですが ある突然の一本の電話によって、この毎日は変わってしまう。 【疲れを感じている日本に、勧めたいものがある】 そうアメリカが電話で言ったのを聞いて、日本はある所へ向かう・・・。 そこには、アメリカも日本も予測してなかった幕開けがあったのだった。



アメリカ「だから、イギリスくん!なんでこの案が駄目だ、駄目だと!」


イギリス「どう見ても不平等だから、却下してるんだろう!?」



今日も、ワイワイと賑やかでやる気のない雰囲気の会議室。


その中で、ちょこんっと参加している日本。


発言を慎み、その光景をじーっと無言で見ているのだった。











そうやってるうちに、いつの間にか会議は終っていた。



日本「さて・・・早く帰って、原稿を――。」


アメリカ「おい、日本ー。今日一緒に飲んでいかないかー?」



今まさに会議室を出ようとしたとき、後ろから誰かに呼び止められ



日本「なんでしょうか、アメリカさん。」



振り返り、そう言った。



アメリカ「ノリ悪いなぁ、だから一緒に今日飲んでいかないか!って。」


日本「・・・善処しま――。」

アメリカ「ちなみに、反対意見は認めないからな☆ってことで、行こうな!」


日本(はぁ・・・。)




日本の遠慮も、あっさりと流されて結局行くことに。



アメリカ「他にも誘ってくるな!おぉい、誰か今日飲む人いないかー?」


そうやってアメリカは、いろんな人を飲みに誘うのでした。












日本「・・・はぁ、今日もなんとか。―――しかし、原稿を進むのにかなり遅い時間に帰ってきてしまいましたね。」

小さくため息をついて、原稿を書く机に向かう。


ですが、小さく呟いた・・・。


日本「―――ネタがない。」



そのとき、トゥルルルッと電話が鳴る。


子機を手にとり、電話に出る。


日本「はい、日本ですが。」


アメリカ「ぃよう、日本!今日は楽しかったな、また飲もうな!」

日本「はぁ、アメリカさんでしたか。そうですね、また機会があれば。」


アメリカ「今日は他でもない、いい情報を聞きつけてな。日本に知らせてくれって言われたんだ。」

日本「私に・・・?一体誰から―――。」


アメリカ「韓国とかフランスたちからだったぞ。」



その名前を聞いた瞬間、コロ・・・ッとペンを落とす日本。



アメリカ「・・・・・おーい?日本、聞いてるー?」

日本「か、韓国さんやフランスさん・・・?なんか嫌な予感が・・・。」


日本「まぁとりあえず。・・・その話の内容はなんですか?」

アメリカ「んとさ、『疲れた貴方に今だけのチャンス!疲れを癒しに天国オアシス体験に参加してみませんか?!』というような。」

日本「――――いかにも怪しそうな企画ですね。」


アメリカ「そうか?楽しそうじゃないか、良かったな日本。後で感想聞かせろよ。ってことで、場所は――――だ。」

日本「・・・はい、分かりました。行ってみます。」


そう言って、電源を切ると 少し重たい気持ちを感じる。


日本「――――あまり、気持ちは乗りませんが・・・行ってみましょうか、明日にでも。」


そう呟いて、1ページも原稿が進まないまま、眠りについたのだった。

















翌日、アメリカに教えてもらったとおりに その場所へ重い足を引きずって向かう。


そして、入り口前・・・。

日本はなんとなく深呼吸をする。


日本「い・・・いきますよ・・・。」


そう言って、入り口に入っていく。


入った途端、中の係員たちが一斉にこちらに目を向ける。



係員「いらっしゃいませ、今回ご予約された日本様ですね。」

そう口をそろえて言った。

あまりにピッタリな口調に、予約もしてないことを言われて ゾッと背筋に悪寒が走る。


日本「いや・・・っあの・・・こ、これはどういう―――。」


???「おお、やっと来たか日本。」


奥から出てきたのは、フランスだった・・・。



フランス「待ってたんだぞ、あまりに遅いから迎えにいこうかと・・・。」

日本「な、なんで貴方は私が来ることを前もって知ってるんですか!!気味悪いですよ!!」


フランス「ん・・・いや、だってアメリカが電話くれたから。『明日日本来る』って。」

日本「・・・。」


日本は開いた口が閉じないほど、固まっていた。

本当は嬉しくて来てるわけでもないのに、期待されていたらどうしよう・・・そう不安だったり。



日本(どうか期待だけはしていませんように・・・。)


フランス「いやぁ、ホント日本来てくれて助かったわ。一人も来客来なかったからさぁ!」

日本「ああ・・・私ったら、なんて罰当たりなんでしょうか・・・。」



フランス「で、まぁこれに判子押してくれるだけでいい。あ、指紋判子な。」

日本「・・・はぁ、分かりました。これに、ですか?これだけですか。」


フランス「【今日のところは】な。」

日本「・・・?はぁ。」


日本は疑惑を感じながらも、その用紙に指紋判子を付けたのであった。


フランス「よし・・・申し込み完了っと。」

日本「あ、あの・・・これってなんか怪しい企画とかじゃないですよね?」

フランス「いや?多分、お前にとっても快感な企画だと思うが。」


日本「は、はぁ。なら良いのですが―――。」



結局、今日はその紙に判子を押すだけで帰ることになった。



いまだに疑惑は、日本の頭から離れない。


日本(にしても・・・あの紙、『――漢許可書』ってあったな。「―――」って、なんか塗りつぶされて見えなかったけど。)








これから、日本はあの紙一枚から、








恐ろしい結果になるとは







予測もつかなかったのだった。

















夜。


今日の月は、雲に隠れてあまり明るい夜よでなかった。


日本は、何枚か進んだ原稿に満足そうな顔をしていた。


日本「っふぅ、今回結構上手くいきましたね。」


そう言って日本は、その原稿をとんとんっと揃えて、机に置き

寝床に向かいました。


日本「今日は張りきったせいか、寝る時間がとっくに過ぎて遅くなってしまいましたね。」


ちょっと急ぎ気味に、寝間着としての着物に着替えると 敷いてあった布団の中に潜り込んだ。

布団の中は、ポカポカと暖かく すぐに眠りに落ちてしまいそうなくらいだった。


日本「・・・にしても、あの許可書・・・。」


と、思い出した日本ですが

いけない、いけない と思い、パンパンッと自分の頬を軽く叩く。


日本「まぁ、怪しい企画じゃないみたいだし・・・そんな疑惑をもったままじゃいつまでも心が落ち着きません。」


そう思いなおして、目を閉じる。













浅い眠りについていると、ふとくすぐったい感覚がしてならなくなった。


日本「んん・・・んっ・・?」


目を開けると、誰かが背後に一緒に横になっている。

それどころじゃなくて、自分の胸を揉みしだいているのだ。


日本「ッ!?だ、誰ですか!?」

思い切って、ガバッと振り返ってみると


韓国「あれ、バレたんだぜ?」

日本「・・・っはぁ、韓国さんですか。」



韓国だと確認してから、思ってみると

男の胸を揉むなんて 韓国ぐらいしかしない と感じてきました。




韓国「だって、可愛い寝顔見ると黙ってられないんだぜ!」

日本「し、知りませんよッ!」



韓国「だって日本、今日許可書にOK出したんだぜ?」

日本「きょ、許可書?」



日本「ああ、あのなんか分からない許可書ですか。」

韓国「なんか?あれは痴漢許可書なんだぜ?」





日本「・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?」

韓国「ってことで、日本のおっぱいは俺のものなんだぜーー!!」




ち・・・ちか・・・!?


何度発言を確認してみても、素直に認められなかった。


あれが、痴漢行為をすることを許す書だったなんて――――。


あれがバレないように、フランスは塗りつぶして誤魔化したのか。


そう感じてくると、騙されたことに怒りが溢れてくる日本。


だけど、さっきから胸を揉みしだかれるているせいでまともに怒ることもできず、何か分からない感情がこみ上げてくる。


日本「ッはぁ、い、やめてください!!!ッやめ・・・あぁっ!?」


韓国「許可もらったからには、何してもいいってフランスに言われたんだぜー。」


日本「なんで貴方がフランスさんになんか・・・―――っは!」



アメリカの言葉を思い出す。

『フランスや韓国が――』


韓国も関係していたことに気づくと、色々つながってくる。


韓国、フランス=変態(しかし、フランスほど韓国はひどくない)

・・まぁある意味、自分も変態ですが。と、思う日本。


で、その変態共が集結した企画。

まぁ・・・言うならば、【エッチプレイ】とかいう企画だろう。



・・・・って


日本「えぇぇええええええええ!?」


そんなのに・・・そんなのに、許可書に許可するって・・・。











韓国「どうしたんだぜ?日本、あんまりにも気持ちよくて言葉にできないんだぜ?」

日本「ちがっ・・・!!そんなんじゃないですよッ!!」


韓国「なんだぁ、そうなんだぜ?じゃ、もっとこう―――――。」

日本「ッやめっ・・・う、うぁあぁあぁぁあ!!!ぃやぁぁぁっ!!!」


私の反応を、面白がっているように、胸を揉むその難易度を「超激しい」にでもしたように、

さっきより倍増に激しく揉みしだいていく。



日本「い、いやぁぁっ!!やめ、はぁっ・・・んぁ・・・。」

韓国「いやぁ、本当に許可してくれてありがたいんだぜー。日本のおっぱいマンセー!なんだぜ!」




ただ胸を揉まれるだけで、全身力が抜けていく。

興奮していた気持ちと言葉は、段々その気力も失うほど。



日本「やぁ・・・やめて、ください・・・。」

韓国「おやぁ日本、もうお疲れなんだぜ?」



すると、韓国さんは行動を止めて 向かい合わせに横になるようにさせた。

私は今でも、自分の激しい吐息に胸は高鳴る。


韓国「うあー・・・日本可愛い吐息なんだぜー、苦しんでる顔も可愛いんだぜー。」

日本「・・・いつから、そんなキャラになっちゃったんですか・・・。」


韓国「さぁ?フランスに毒薬でも飲まされたんだぜー。ウハハッ。」



ケラケラと笑う韓国さん、だけど自分は笑う余裕もありませんでした。

今も呼吸は乱れたままで、苦しい。

窒息でもしてしまいそうだった。



韓国「・・・日本、本当に苦しそうなんだぜ。」

日本「苦しいですよ・・・この様子見て・・分からないんですか・・・。」






韓国「・・・日本。」

日本「・・・っなんです―――――っ!?」





そのとき、急に韓国さんは唇を私の唇に押し当ててきた。

あまりの急さと、ドキドキする心はもっと増して、一気に苦しくなった。


日本「っん・・・っはぁ・・・。」



その後も、韓国は少し息をととのえると、また激しく口付けをする繰り返しをしてきた。




日本「ッやめて・・・っ・・ッください!いい加減にぃっ―――――んっ・・・。」


韓国「・・・これからも、こういうのを許すっていうならやめてもいいんだぜ。」

日本「ッそんなの!・・・っ許しま・・・っせんよ・・・ッ!」



韓国「そんな口、聞けないんだぜ。もう日本は、許可書に記しちゃったんだぜ。」

日本「ッ・・・。」






韓国「黙ったままっていうのも、ダメなんだぜ。なんなら―――。」



すると、今度は激しい口付けと、するりと私の胸元に手を伸ばした。

その手は、獲物を見つけたかのようにある部分を揉みはじめる。


日本「ッいやぁ!!ま、またっ・・んぁ・・・。」

韓国「さぁ、どうするんだぜ?答えないままだと、もっと激しく揉むんだぜ?」

日本「ッやぁ・・・。」


すると今度は、もう一方の手を私の胸元に飛び込み

もう一方の部分を揉みはじめる。


日本「ッも、もうやめ・・・ってください・・・!!」


私の言葉も聞かずに、口付けも胸を揉みしだくのも止めることなかった。

苦しくなって、頭の中がおかしくなってきて


私は











日本「ッわ、分かりましたっ・・・!良いですから、もうやめてください・・・。」







そう言葉にしていた。





その私の言葉に、唇を離した。


韓国「本当なんだぜ?それ、もう約束なんだぜ?」

日本「・・・は、はい・・・分かりまし・・・た。」


その言葉に、胸に触っていた両手を後ろに回し、今度は背中を抱き上げるようにした。

そして、韓国さん自身のほうに抱き寄せられた。







韓国「約束、なんだぜ。」



これは、いけない約束なんだ。

それは自分で承知していたのに、なぜか約束していた。


全身汗まみれになりながら、吐息と胸の高鳴りと熱っぽさがとても苦しい。

だけど、韓国さんに抱き寄せられているとその興奮も段々おさまってくる。



日本「か・・・んこくさん・・・。」

韓国「何なんだぜ?」



日本「・・・なんで、フランスさんとこんなことしているんですか。」

韓国「いやぁ、だって・・・。」








韓国「日本と聞けば、俺はすっ飛んでいくヤツだからなんだぜ。」


日本「・・・。」



語りながらも、韓国さんは抱き寄せる手を離さなかった。


















意識が消えて、気がついたときにはもう朝になっていた。


日本「あれ・・・?」


あまりにも突然に朝がきたようにしか感じられなかった私は少し疑う。

でも、この気持ち良い日光は間違いないでしょう・・・。


起き上がろうとしたら、誰かに抱き寄せられたままだった。


韓国さんだった、やはり夢ではなかった。


私はなんとか韓国さんの、抱きしめる両手から抜け出し 廊下を歩く。



日本「にしても、韓国さんってあれ程ひどい人じゃなかったはずですよ・・・?」


また疑惑に包まれながら、歯磨きをしていた。



洗面所を出て、台所に向かおうとしていたとき

誰かが背後から抱きついてきた。


韓国「おいていくなんてずるいんだぜぇー。」

日本「わ、わぁぁっ!」


驚いて、バランスを崩した私は思いっきり韓国さんの上に仰向けになっていた。


日本「い・・・いたぁ・・・っあ、韓国さんッ!」

韓国「まったくぅ、日本は驚きすぎだぜ。」

日本「す、すみませ・・・ッ。」


立ち上がろうとしたら、腕を掴まれ 同時に顔を近づけてきた。


こ、これは・・・!!と思った私は、すぐに手を振り払い スタスタと韓国さんから遠ざかっていく。



日本「うーん、今朝の朝食はどうしましょうかね・・・。」


頭の中で、冷蔵庫の中身を思い浮かべる。

そういえば、ほうれん草残ってましたし、納豆と組み合わせてみましょう、それから魚は今日は鮭でいいですかね。


そう思い浮かべながら、歩いていると誰かがインターホンを鳴らす。

玄関を通りかけたので、すぐさま玄関のドアを開けた。



フランス「おっはよぉ、日本!昨日は、【うちの韓国】がお世話になったねぇ。」

日本「うぁ・・・フランスさん・・・お、おはようございます。」

フランス「なんだよ、お兄さんが来た途端、その【うわ、来たよ】みたいな反応。」



韓国「あ、フランスやっほぉー。昨日は日本と夜を一つ屋根の下で過ごしたぜぇー。」

日本「なんですか!!その言い方ッ!!」


フランス「そうか、そうか。じゃ、【交代】な。」

日本「・・・は?」

韓国「おっけぇー。んじゃな、日本!訓練頑張るんだぜー。」


韓国が帰る途端に、そういった一言がピキーンと頭のどこかに反応する。


日本「ッそうです!今日は訓練が・・・!ああ、色々考えていたせいですっかり忘れていましたッ。」

フランス「それは、昨日の夜のことだったり?」


フランスさんは、壁に肘を当てて ニヤッとしながら聞いてくる。

そのことに、ちょっとドキッとする。


日本「し、失礼します。」

フランス「おいおいー、ちょっと待てよぉ。」


その瞬間、フランスさんは私の肩をグッと掴み、一気に寄せた。



フランス「訓練まで、時間はまだあるんだろう?」


その言葉に、ドキッとまた胸が高鳴る。

だけど、それと同時にズキッという心に痛みも感じた。



日本「ッ・・・ありませんっ!!」


そう言い張って、なんとか その場から逃げることはできた。




















フランスさんの怪しべく手から逃れられたところで、さっさと朝食を済ませないとなりません・・・。

私は、自分でも驚く早さで朝食を作り始めました。


だって・・・今ここには、フランスさんがいるわけでぼやぼやしていると、何されるか分か――――。






フランス「なぁに急いでるの?そんなに急な用事?そんなことないでしょぉ・・・?」



そう耳元で囁きながら、例の手をするりと着物の裾から入れて、どんどん下へともぐり進めていく。


日本「ッあ・・・!!」


その例の手は、ある一部分で動きが止まり、


優しく、でもどこか乱暴に握り始めたではありませんか!!!!!!



日本「んぁ・・・っ!」


フランス「ふふ・・・全く、日本ったらやぁらしいなぁ、お兄さんもっとヤりたくなっちゃうじゃん。」



それを絶えなく、優しく揉みしだき続けるフランスさん。



日本「やめッ・・・やめてくださ・・・ッぅぁあっ!!」


フランス「日本、焦らしプレイって知ってる?」

日本「んぁっ!!・・し、知ってますが・・ッあぇっ!!・・・そ、それが何かッ・・・?」


フランス「ふーん、知ってるんだぁ、へえ・・・。」


日本「も・・・もう止めてくださいよッ!!朝食作らなければ・・・ッ。」


フランス「いいじゃんー、そんなこと。それより、まだ時間あるんでしょ?」


日本「う・・・。」



またも、フランスさんから逃げようとした私でしたが



そこを摑まれてては動こうにも動けません。





日本「ッいや・・・!!やめて・・・ッ。」


フランス「ふふー、こーゆう反応お兄さん大好きなんだぁ・・・。」


日本「はぁぅ・・・ッあ・・・う・・・。」



そのとき、震える腰の振動と快感のような感情に、がくりと体勢が崩れて力が抜けて、

床に座り倒れた状態に。



フランス「ッもう、早いじゃないか日本。」


日本「こんなの・・・されたことないですよ・・・ッ。」




激しい吐息に混じって、ヤカンの沸騰した合図の音が鳴り響き共鳴していた・・・。




















イタリア「あれぇ?どうしたのぉ、日本。今日顔色が悪いというか、赤いよ?」


案の定、イタリアくんはすぐに私の調子が悪いことに気づく。




日本「い、いえ・・・大丈夫です。気にしないでください。」


ドイツ「うむ、日本。風邪なのか?」

日本「いえ・・・そういう訳じゃないんです。」


イタリア「あー、もしかして!!」


イタリアくんの、その言葉にビクンッと武者震いを感じる私。




イタリア「オレの今日のくるんのツヤと、くるくる具合に見とれちゃったとか?」


日本「ちがいますよ・・・。」



そのことに、フー・・・と胸を撫で下ろす。



ドイツ「・・・やはり、今日は寝ていたほうがいい。無理はしちゃいかん。」


日本「ちがっ・・・大丈夫ですから!!」


イタリア「どうしたのー、やっぱ今日の日本変だよ?」




朝に、あんなことをされた なんて言える気がしない私。それもそのはず、


あんなことを言える人はイタリアくんぐらいでしょう・・・。





生命線がインターネット(小説)

~プロローグ~

目を覚ます。
時刻は AM5:15
私はふと何げにカーテンを開け、外の景色を眺める。。
何時も見慣れた風景のはずであるが、その時は何かが違った・・・
何も無かった。
全ては暗闇に包まれていた。
見えるのは、窓から見えるベランダと近くにある街頭のみであり、
完全なる闇に包まれていた。
私は夢でも見ているのかと、一考したが、考えても答えが見つから
ないから外に出て確認することにした。
外は寒かった。当然だ。今は真冬でクリスマスの終わった26日で
ある。
昨日、一緒にクリスマスのクタクタ鍋パーティをした仲間達も家に
帰り就寝していることだろう。
私は・・・・
今、目の前の現状を目の当たりにしている・・・
私は・・・

  世界と分断された・・・
  そして一人・・・
   孤立した・・・

この様な状況をどう解釈するべきなのか?
いずれにせよ、生命線は絶たれていた。
ライフラインと呼べるガス、電気、水道、は、機能しているが、食
料が無かった。
外の世界に足を踏み入れて食料を調達することが不可能なのである。
私は、想像した。そして願った。
これが夢でありますようにと・・・

私は小説家だから、こんな馬鹿げた夢や妄想は良くする。
だから、夢から覚めれば、きっと元通りの日常が待っているはずで
ある。
そう信じて眠りについた・・・





AM9:00
夢では無かった。
外は依然、闇に支配されている。
私は、思考を巡らして何とか心の落ち着きを取り戻す為に、パソコ
ン起動してインターネットへと繋げる。
私がブックマークに登録してるお悩み相談サイトに、こ
の疑問をぶつけてみた。


まず、一人目の回答が来た。
回答者:amero
ガス、電気、水道が機能しているというということは、ライフライ
ンが外と繋がっていることを表してます。。
電話回線も通じているはずだから友達に電話してみたら?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
確かに、その通りである。
とりあえず昨日晩にパーティをした仲間達に連絡をとりつけた。
「お〜〜!!どうした?」
説明すんのが面倒だから、掲示板サイトの質問を読んでくれ
る?
「え〜〜〜! 何でだよ! めんどいよ!!
私は半ば強引に脅迫して、彼に見せさせた。
すると・・・
「面白いことしてるじゃん」
ふざけるな! こっちは、真剣なんだよ! いいから早く、助けに
来い!

という気持ちを抑えられなくて、またも怒鳴った。
彼も私の余りの激怒振りに異常を感じたのか、早速来てくれること
になった。
30分後・・・
彼から一本の電話が入った。
「まいったな・・・お前の家、誰も居ないぞ。 お前、どこで何し
ているの?
彼の言い分は、直訳するとこうだ。
私は、神隠しにあったかのように、彼の前から姿を消し去っている。
けれども彼とは玄関先で電話越しで会話をしている。両者は互いに
見えない。
まるで、異世界に分離されたかのうな、矛盾とカオスが交錯した状
態で私達は存在を認識しているということである。電話という手段
で・・・
ずしょーーーーーーーーーーーー!!
と、突然大きな地震が発生した。

気付くと、ライフラインが全て切断されていた。
電話もガスも水道も全てである。
唯一の切断を免れたのは、ノートパソコンであった。。
理由は判らないが、インターネットに繋げることができた。
無線を使っているからだろうか・・・
バッテリーの残量は3時間・・・
これで、どうやってこの事態を抜け出せば良いのだろうか??



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
回答者2号
回答者:matutakako
思うに、無線のインターネットが繋がるのは、周波数帯に原因があ
りのではないでしょうか?
携帯電話と無線LANは根本的に規格が違うし、自宅のアクセスポ
イントの電力が無くて消えていても、近隣の家など、にアクセスポ
イントがあるなら、繋がるはずですから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーー
なるほど、つまりは、その近隣の家が私の生命線になってるとい
う訳であるな・・・
引越しとか、長期旅行とかで、電源切られたら困るな・・・
と、そんな無駄な可能性の未来を考える前に、現状をどうにかしな
いといけない。
とにかくパソコンを省電力モードに限りなく設定し、頻繁に
電源を切ることにした。
自分の体力と相談して、1時間おきにアクセスして状況を確認する
ことと刷る。
その間は、できるだけ寝て精神を落ち着かせることだけに注意する
ことにした。


だが・・・
無理であった。この状況で落ち着けというのは無理
私は一応小説家である。自称プロである。
妄想するのがお仕事であるうえ、変なことを考えざる終えない。
まっくら闇で寂しく、モンモンと考えていたら、思い出した!
ロウソクである!
クリスマスケーキの余りに残された蝋燭を使えば、少なからず明か
りに使える。
だが、今の所、小さな明かりを付ける理由がないが、とりあえず覚
えておこう。

ライターもある!
今は、冬でさむけれど、何か物を燃やせば暖を取ることができる。
幸いなことに、マンションの下にゴミ捨て置き場があって、新聞紙
の山を発見した。
恐らく、資源ごみで回収されずに残ったのだろう。
できれば、生ゴミでも良いから、食料となる物が、ほしかっ
た・・・

トイレのタンクの水!
恐らく飲めるはずだ。
10リットルくらいはある。
これで少なくとも、2週間は持ちこたえられる筈である。

畑!!
マンションの下の直ぐ側にある。
すこしだけおすそわけしてもらうかな・・・
と、考えたその時!!

泥棒!!
なぜ、考え付かなかったのだろうか・・・
私のマンションは、6件であり、その6件の家に押し入って、食べ
物を頂戴すれば良いのである。
どうせ住民は存在しないのがら、誰にも迷惑を掛けない・・・
そうと決まれば早速、蝋燭に火を付けて、お隣さんの家にベラン
ダから侵入した。
窓を壊し中に入り、いろいろガサ入れしている間に、懐中電灯を見
つけた。
食料も難なく、2週間分は確保した。
私は・・・
何故か、この状況が楽しくなっていた。
退屈な日々を抜け出し、してはイケナイことをし、常人では味わえ
ない特別なスリルを体験している。

いつしか、私は、そんな風に思うように成っていたのである。
だが危機が回避されたわけじゃない。
余命を1ヶ月と宣告されているような状態に変らないのである。
現状を再度認識した私は、ブルーな気持ちで掲示板へとアクセ
スした・・・
すると、私が今したような行為の提案が書き込まれていた・・・



回答者11号
私は律儀にも質問をくれた皆にお礼の返信をして状況を説明した。
すると、今度は、思っても見ない回答が入ってきた。
回答者:mennhera
思うに暗闇とはどういう状況なのですか?
もし、暗闇でも前に進めるというなら、同じように民家があって食
料が調達できるかもしれません。
もし、そうでなく、暗闇のその先にも進めないようなら・・・この
主人公には諦めて余命を受け入れて貰うしかないですね

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その通りだった!
私は、暗闇の先を知らなかった。
怖くて前に進もうとはしなかったのだ。
回答してくれた皆、ありがとう!
生きる希望が沸いて来たよ!!
幸いノートは携帯可能だし、行けるところまで行くことに決めた。
リュックサックに生活用品を押し込め、私は迷う事無く意気揚々と家を飛び出した!!

そして・・・
  



 暗闇の中で・・・
 



  方向感覚を失い・・・


   迷子になってしまった!!!





迷子になった原因はなんだろうか?
思い出してみると、平坦な道であったことを思い出す。
段差とかは無くて平らな道、何も抵抗も無く進む事が可能であり気
付くと方向感覚を失っていたのだ。
私は大声で叫んだ。
「2ちゃんねるのバカヤローーーーーーーー!!!!」
その声は、山彦の様に私に目掛けて帰ってきた。
やまびこは、私に空しく響き渡る・・・
やまびこ・・・
私は、そう呟くとナイスアイデアを思い出した。
以前、テレビのアンビリバボーで放送していたが、盲目の人間が声
を発し、その声が山彦として帰ってきた音(反響音)で空間を認知
して自転車に乗るという所業をやってのけていた。
つまりは、山彦が帰って来る方向に進めば、何か物があるというこ
とである。

私は早速、山彦が返ってくる方向に進んだ。
    そして・・・
   元居たマンションに帰ってきた。
私は、それでも意気揚々としていたのかもしれない。
何も無い空間で一人寂しいのは流石にキツかったから、ココが天国
の様にも思えた。
自宅のソファーにふんぞり返りリラックスした状態で2ちゃんねるに
アクセスした。
私の体験談のコメント書き込み。
再び、ベットの上で横になる。
そしてモンモンと考える・・・
山彦は全部の方角を調べても一箇所しか返らなかった。
いわば、今ここに居るこのマンションしか存在しないということである。

山彦である以上、小さな物には、反響しないであろうと思う。
小さな物でもこの空間にあるのか?
考える程に、絶望しかなかった。
なぜなら、道は平らで真っ直ぐである。
まるで神様が私が居た世界の空間を切り離して、亜空間と接合した
かの様に芸術的であるからだ。
恐らく、この暗闇の空間には何も存在しないのだろうと思う。
でも、なぜだ?
神の所業だとしたら、どうしてこんな酷い仕打ちを私にするんだ?
教えてくれよ!! 神様!!
神様ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!


「YES」

?????
「イエスが教えてしんぜよう」
?????
「君は、無心論者だね。
はい・・・
「神を否定するね?
はい・・・
「でも、それで人を不幸にしているのは理解している?
・・・・・
「神を信仰する者は、得てして、精神の拠り所を神としてしている
んだ。。
彼らは心を病んでる場合もあるけど、そうでない場合もある。
 けれど、好きで神を信じようとしている訳じゃないんだ。
だから、心の底から自分が無心論者だとは思ってはイケナイのだよ。
その気持ちがある限り、神を信じる者を不幸にする可能性があるのである。

 何気ない「神は否い。信じない。」という言葉は、発言してはい
けないのだよ・・・

 たとえば宇宙人と幽霊問題もそう。
 冤罪の人は、やってない罪を証明するのが困難である様にUFOや霊は信じてしまってる人に無いことは証明できない。論争するだけ相手は自己の価値観に意固地になり執着するから不毛だよ。
 そもそも人は常識を超えた理不尽な不幸が自身に訪れたとき、怨霊などの存在、のろいを信じたくなるものだよ。。「信じない!」とか言ってる者は、真の絶望を味わった事がない、あまちゃんなんだよ。
 苦労知らずで、努力不足人は決して霊の存在を信じないだろう
 我イエスは集団リンチで殺されたけど、死ぬ寸前まで神を信じてたよ。今でも信じてるけど
 重要なのは「信じる者は救われてないから信じてる」ってことだから。そこを履き違えちゃいかん。
 それを知らせる為にイエスは登場したのである。

・・・・

〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
気付くと私は、ベットの上に居た・・
全ては夢だったのかと自分に説いてみるが・・・
目の前には、証拠物件であろう人から盗んだモノが存在していた。
私は自分を疑った。
目の前にある現実を受け入れられずにパニックになると同時に、助
かったことへの喜びと感謝を感じ。神に懺悔した。

全ての現象を謝った。
全ての罪の行いを謝った。
そうして、リュックサックに入っていた盗んだモノについて謝った
とき・・・
「それは神様からのプレゼントだと思いなさい」
神が今、私に耳を打ちした。
私は、この現象の真実を確かめたい好奇心に駆られ、あろうことか
神に発言してしまった。
「できたら、食料盗んだついでに、金も盗んどけば良かったな!!」
すると神様は私のギャグを大変気に入り、私の付き人になりました
とさ・・・めでたしめでたし・・









という夢を見る。
実際は電話も電気も繋がらない。神はいない。私は閉鎖空間に閉じ込められてる。
やはりパソコンとスマホのバッテリーが3時間程度でネット回線のみに接続できる。
やはり何も無い世界である。
この事情を友人の佐藤にメールをした。数時間後返信があった。


佐藤からのメール
「おまえの言いたい事は良くわからん。あと、なんでか知らんけど今、お前のアパートに警察とパトカーが来てるぞ。外は野次馬だらけで、そいつらに何があったかを聞いてみたのだが変な泥棒事件があったらしい。やじうまの話では2階窓が勝手に開いたらしい。ドタドタという足音の様な音と共に冷蔵庫がかってに開いて中身が宙を浮いて消失したそうな。噂では透明人間が発生したとか。なんかのギャグかな? その他、1階の住人の部屋では金品が盗まれてたり、家財道具が破壊されてたりしたらしい。いずれも住人が在宅中に窓が勝手に開いて透明の泥棒が入ったらしいとか・・・。金品奪われた住人は泥棒に水をかけて人のシルエットが見えたららしいから間違いないとかなんとか・・・。バットで透明人間を殴りつけたらしいけど、逆にバットが曲がってしまったそうな。」


佐藤の言い分を要約すると、つまり私が透明人間の役割を果たしてるらしい。
窓から忍び込んで悪さをした結果がそのまま現実世界に反映してる。
バットで殴られたそうだが、もしかしたらあちらの世界からの物理攻撃には無敵、もしくは干渉しないかもしれない。
一方でこちらの世界から干渉できる。もし私が壁を破壊したら、向こうの世界のアパートの壁も崩れるという事だろう。
殴った先や蹴飛ばした座標にたまたま人がいたら怪我をするかもしれない。


妄想していたら、佐藤からもう一通メールがきた。


<佐藤からのメール>
「おまえの部屋に警察が突入したぞ。おまえ大丈夫なのか? 」


警察が部屋に入ったといわれてもな、何も気配はないよ。
電気が通じてないので部屋は暗い。一応蝋燭に火を点けて動き回る。
玄関のドアは閉まってるし、はやり向こうの世界からの干渉はできない様だ。

ここまでの件を佐藤にメールで説明、数時間後に返信が来た。

<佐藤からのメール>
「一体、どういうこと? おまえの家に軍人とかいろいろ集まってきたよ。住民に非難命令とかあっておまえの家から爆発物を発見したとかなんとかで、周辺地域が立ち入り禁止になった。今テレビでお前の家がニュースになってる」


どういうこと?」って私が聞きたいくらいだ。
あまりにファンタジー風味だから戸惑ってあたりまえだし、私が世の中に透明人間扱いされてるなら、それこそ政治的にもびっくりだろう。透明人間になれる技術があるなら兵器であり戦争に利用される。軍レベルで秘密保持されてあたりまえだ。
パニックを抑える為にも全ての事情をお国の人に知らせる必要がある。
とりあえずそれは佐藤に頼ることにした。

佐藤にメールを送った後、軍関係者がいろいろとメールのやりとりをしたが、結局助かる術は無かった。
何もない平地が広がっている空間は、向こうの世界とは一切影響しあってないし、結局、この世界で朽ち果てるしかないみたい。
食べ物も1ヶ月持つかどうかで、余命あと1ヶ月だと思った方がいい。



<ある科学者の視点>
この超常現象、透明人間事件は軍科学部門は担当した。
軍部はこの事件を検証するにあたって、電波の出所を探知した。
被害者である透明人間のパソコンからネットができる。つまり時空の歪のどこかに穴が開いていて、そこだけ異世界とネット回線の電波が通じ合ってるということ。
被害者を助けるにもその座標を捜す必要があり、被害者宅周辺をくまなく調べた。

調査の結果、異次元尾座標は被害者宅の3階窓の外、高さ5mにて発見された。
下から上に次元の穴が開いていて、上方向に光を当てる事で、異世界まで光が届く状態である。
届くのは電子質のもののみであり、電波と光以外は届かない。

調査の結果、時空の穴(通ずる)道は、1つでなかった。被害者宅の窓際から始まり、被害者宅上空1万メール付近まで、まばらに複数存在した。この現象は自然災害「シンクホール」と命名された。

シンクホールは強い光や電気を当てると広がる性質があった。

広がっても直ぐに元の大きさに戻ってしまうが、強いエネルギーをぶつければ光以外も通り抜けられる空間ができるかもしれない。
でも無理だった。努力空しく成功しない。


<佐藤の視点>
シンクホール事件であいつは隔離されてしまった。
1ヶ月近くたつけど、まだ死んでないらしい。どういうメールを送っていいか判らん。非常に気を使う。
すまん神様、俺はこういうとき薄情なやつだ。



<私の視点>

ゴミ箱から家庭菜園の種を見つけた。光が届かないから育てられないのだが、
どういう訳か3階の窓外から光が届いていて、それを利用すれば生きれそうだ。
ただ下から上に伸びる光を作物に当てるのは難しそうだ。諦めるしかない

食料はもう尽きた。水はあるから、あと10日は生きそうだが、しかし餓死は必須だ。貧血でくらくらする。
ああ、くらくらする。
でも意外とくらくらって楽だな。餓死は安楽死か?

餓死ばんざーーい。

気に病むなよ佐藤、私はあくまで安楽死だ。



<佐藤の視点>
あいつから「餓死バンザイ!」って一言メールが来た。
皮肉だろうか、きっとメールを送らない俺に対するあてつけだろう。
確かに俺は白状なやつだ。皮肉を言われても仕方ない。
甘んじて罪悪感のストレスに浸ろうじゃないか。


佐藤はその日眠れなかった。

目の下にクマをかかえて出勤する。早朝鏡見てはっとした佐藤。20代だというのに白髪は10本見える。鏡を秒レベル目視しただけで10本見えるって、全体的に100本はあるだろうが。

佐藤は出勤途中にあいつの家におもむき、大声で叫んだ。「こんちくしょう」
何度も叫んだ。
近所迷惑である。


佐藤は車で塾まで向かう。塾の講師をやっている。
こんちくしょう! こんちくしょう! こんちくしょう!
と呟く佐藤。
授業にならない。
生徒が迷惑してる。

その日、佐藤はリストラされた。

佐藤はリストラされたショックで上司の抗議した。非正規なめんじゃねぇ! と心の中で叫んだ。




<シンクホール研究員の見識>
論文によると次元向こう側で被害者(彼が)がこちらの世界に干渉すると無敵であるらしい。
たとえば彼が行動して、こちらの世界にある発電機等をタビーンを回転させて発電するとどうなるんだろうか。
つまり、彼は影響を受けない。疲れないままどんどん彼からエネルギーを抽出できる。
そのエネルギーを空間の穴にぶつければ、穴はもっと広がるかもしれない。
あるいは単に彼自身が空間の穴にパンチをすれば・・・


かくして空間の穴に彼がパンチをすることで穴が拡大し、そこから現実世界へ彼は帰還できる様になる。
そして穴は開いたまま閉じなかった。
異世界の内側から圧力をかけると、一方的に広がる構造だった。

異世界に無限に広がる空間は人類に利用された。
異世界はゴミの処理、核廃棄物の捨て場所になった。
ゴミの廃棄以外に何が使えるのだろうか、天上はどこまであるのか、政府調の査と議論は続いた。

貴方なら無限に続く暗闇の平地をどう利用する?

政府が大々的に国民からアンケートをとった。
「囚人たちがサバイバルで生き残り戦いあう。食料なし。飢えに困ったら共食いし合う」というアイデアが採用された。
国民感情相当病んでるね。

でもグッジョブ鬼畜! 罰ゲームあってこその犯罪抑止ってか?

まあ、冤罪でつかまったら可愛そうだけどね。





あとがき
 5年前に書いたもの。書き足して、少しだけ短編が長編になった感。全体的に1.7倍くらいに引き伸ばせたと思う。
 しかし100倍くらいに長めにしないと売り物にはならんよね。てか才能がない。

タイトル 鈴木ホラー

今日も今日とて虐待を受ける少年が居る。
少年の名はヤスオ。6歳。
今日も母親の提示する体罰を受け入れベランダに放り出される。

少年が住んでいるのはマンションの3階の角部屋である。
通りからは見上げても少年の姿は見えない位置であり少年に気が付く者はいない。。
だが、そもそも少年は助け自体を求めない。

なぜなら長い時間の暴力に耐える事で免疫が出来てしまっているのである。
耐えるのが当たり前だと認識していて仕事だと思っているのである。
そして何より仕事をした分だけの見返りが得られるからこそ耐えられるのである。

昔は何度か保護団体が家に押しかけてきたこともあった。
だが仕事を奪われることに恐怖する少年は断固として虐待の事実は認めない。

そういう経緯もあって親も虐待に対する世間の目に敏感になるのであるが、
その虐待行為も、ますます巧妙化するのであった。

殴るときは風呂場でシャワーを流しながら、その音を掻き消すのである。
もはや隣人でさえも虐待の事実には気が付くことはない。
壁越しに耳を当て澄ます等でもしない限り虐待は世間にはバレナイのである。

そうして今日も少年は、いつもの様にベランダで時間を潰す仕事をしているのである。






今日は寒いな・・・
でも、もうちょっと我慢すれば、ご飯を食べさせてもらえる。
ママの笑顔も、ちょっとだけ見れるかもしれない・・・


少年は、いつもの様にベランダで我慢をしていたら、
ベランダの端っこにゲームが落ちているのを発見した。

少年に疑問が生まれる、
だが、子供であるから深くは考えることはない。
そのゲームは少年が欲しかったゲームであった。
夢中になって少年はゲームで遊ぶ。

「このゲーム面白い?」

どこからとも無く声が聞こえる。

少年が、声の方向を見ると大きな顔を見つける。

その顔は隣の住人のベランダから、にょきにょき生えている。
そのニョキニョキと生えた顔は言う。

「それ僕のゲームなんだけど面白い?」

少年は一瞬、驚くも、ゲームをくれた人だと直ぐに理解し感謝の意を示す。

「部屋に戻る時は、そのゲームを返してね。」
「明日、また、貸してあげるよ・・・
「でも、その代わり、このことは親には絶対言っちゃ駄目だよ。またゲームが親に見つかってもいけない。
「約束を守らないとゲームを貸してあげないからね。

その顔は、少年と約束を交わした後に消えていく。



翌日。。
少年はゲームをやりたくて幼稚園から帰るなりベランダへ直行する。
ベランダから顔が生えてくるのを期待して待つこと1分・・
顔がニョキと現れてゲームを貸してくれる。
そして顔は新たにイヤホンなるもを貸してくれる。

「このイヤホンなら周りにゲームの音が聞こえることはないよ。
「押入れの中でゲームをすると、ママにバレナイよ。

そう言って顔は、少年にアドバイスをして消えていく。


そうしてゲームを返す貸すのやり取りが、毎日のように続くのであった。
ゲームは常に新しい物へと変わり、少年の好奇心を満たし続けた。

少年が小学校に入学してしばらく時間が経った頃。
ベランダに現れる顔は、新しいことを提案する。

「こっちの部屋に遊びに来るかい?

少年は躊躇もせず、お隣さん家に、おじゃまするのであった・・・




<少年の視点>

僕のヒーローのお兄ちゃん。
今日はゲームで一緒に遊んだ後、一緒に夕飯を食べてから、そんでもって
お風呂に入るのだ。
お兄ちゃんのちんちんは超でかい。
どれくらい大きいかというと、そう、とにかく、とんでもなくでかいのだ。
最初は小さいのに、どんどん大きくなるのだから、不思議だ。
僕のはナメクジみたいなのに、お兄ちゃんのは、きゅうりみたいになぁ
別に羨ましいワケでないけど、どうしたらそうなるのと聞いててみた。
お兄ちゃんは「大きくなったら、入れてくれ」と言った。
意味がわからないけど、まあいいか。
どっちみち、僕の大きくならんわけだし・・・

トントントン
ドアをノックする音が聞こえた。

お巡りさんが入ってきて、お兄ちゃんに手錠をかけた。


どこに行くのお兄ちゃん!
おにチャーーーーーーーーーーーーーン!



あとがき
前半までのストーリーはドラマ「mother」が放送される前に閃いたもので、正直いけてる内容だと思った。
しかしmotherのクオリティの高さに衝撃を受けて恥かしくなって御蔵入り。
本日はデータを整理していたら、なんとなく後半を思いツタのデ書いてみたけど・・・
誰かマザーを超える展開のドラマチックストーリーのアイデアをください。

称説

私は常雄右腕
弁護士だ。
私は、いつものように依頼人の弁護に駈けずり回る日々を送っていた。
そんなある日、私は、いきなり刺された。

刺したのは女だった。

私は、訳がわからなかった。
この女は誰なのだろうか?
薄れいく意識の中で、聞こえた言葉は、、

「私と一緒に死んで・・・」。

気が付くと私は、病院のベットの上にいた。
横には、さっきの女がいた。
女は、私に必死で謝っていた。

彼女の説明では、自分を裏切った彼氏と間違えて刺してしまったのだそうだ。

間違えた理由は、その彼氏と私の顔がソックリだったからだそうだ。。

私は、困った。困惑した。
その中で、一番の問題となるのは、仕事だった。
傷は幸いにも浅く、しばらく入院すれば助かるそうだ。、
けれど、私は、急ぎの仕事を沢山抱えていた。

私は、小さな弁護士事務所を仲間と経営していた。
仲間は、経理担当や雑務ならこなせるが、私の代役にはなりえない。
このまままでは、事務所の信用がガタ落ちになってしまう。

普通、弁護士は、同業者とある程度のネットワークを持っていて、
自分に何か起きたときの為に、代役を作っているものである。
私も代役が居るから、頼むことになるのだが、とても悔しい。

事務所が失望されて、普通の仕事が奪われるなら、私も許せる。
けど、今回の仕事は普通の仕事などではない。
私たち事務所の未来が掛かっている。

この案件は、企業の権利訴訟に関するもので、莫大な資金が動いている。。
1回の弁護報酬も千万単位で動くのだ。
こんな稀な案件、小規模事務所に転がり込んで来るなど、もう永遠にないかもしれない。
この案件を勝ち取れば、私たちの事務所は、企業権利分野で一気に有名になれたかもしない。
このチャンスだけは、失いたくなかった。

私は、一年も掛けて、裁判を闘う準備をしていた。
あきらめる事など出来るはずがなかった。

私は、彼女を責めた・・・

だが、彼女に、責任は取れるはずもないし、法律上責任もない。。
彼女は、私がこんな重大な案件を抱えているなんて知るよしも無いからだ。
一般的な人が受けるであろう、損害を彼女は負担すれば良いだけだった。

彼女は、何とかして、罪を償おうとした。
思えば、彼女も辛い思いをして、こんな事件を起こしてしまった。、
彼女のひたむきな姿勢を見ることで、許したい気持ちになっていたのかもしれない。

時は経ち、冷静になってきた私は、あの重大な案件に踏ん切りがつき始めていた。

彼女は、変わらず、私の銀行口座に、慰謝料を振り込んでくれている。。
だが、その額は、一般的な人が受けるであろう慰謝料を遥かに超えた金額だ。
慰謝料の契約時、彼女は私の意志を尊重してくれて、譲歩してくれたのだ。

だが、私は、疑問に思った。
普通の人が払い続けられるような金額では無かったからだ。

私は、事件直後は、我を失って興奮状態であった。
だから、余裕がなく、彼女のことは、あまり知ろうとはしなかった。
彼女は、一体、どこから、お金を捻出しているのだろうか。

私は、彼女の事が気になった。
間違った慰謝料を返す為も含めて、彼女に会うことにした。

彼女に連絡を取り付け、カフェで待ち合わせることになった。

彼女は、躊躇していたが、喜んで私の金を受け取ってくれた。
私は、彼女の仕事について聞いてみたが、教えてはくれず、そそくさと、帰ってしまった。

気が付くと彼女は、自分のハンドバックを忘れて帰っていた。。
私は、走って届けにいった。
追いかけた先で、彼女は風俗店に入っていった。

私は、足が止まった。
私の金を返すために、ここで働きだしたのだとしたら・・・
私は罪悪感を感じた。
彼女は、私に、知られたくなかったのだろう。
でも、もう働く必要など無い。

私は、風俗店の係りの人に、忘れ物を届けて帰ろうとした。
だけど、嫌な感覚があった。
言葉では説明できない嫌な感覚・・・

私は、この店の届出を調べた。
無許可営業だった。
私は、気になって、彼女に連絡をした。だが、繋がらなかった。。

私は、嫌な想像をした。
私が弁護士であることは、係員に彼女の忘れ物を渡した時、弁護士バッチでばれた気がする。
だとしたら、闇の風俗店は、もみ消そうとするだろう。
彼女に連絡が付かないのは、彼女に危険が及んでいる可能性があることになる。

私は、その風俗店に行てみたが、時既に遅かった。
店には誰も人は居なくて、彼女の住まいは引き払われていた。
彼女は、消息不明となっていたのだ。

私は、念の為、彼女の親御さんの連絡先を調べて見たが、彼女に家族は居なかった。

だれからも、捜索願も出されない。
だれからも、助けるられることは無い。

私は、この時、初めて闇の世界の卑劣さを知った。
「私が助ける。」
「奴らは、私がぶっ潰す」

私はまず、弁護士のネットワークを使い。
過去の暴力団関係の案件を徹底的に調べた。
私の気持ちが通じたのか、警察関係者に、つながりのある弁護士が協力してくれた・


調べていくと、
奴ら違法風俗店は訴訟の警告を受ける段階で逃げている事がわかった。
偽名を使いヤバクなった逃げる。別の土地で、また偽名を使い風俗店を経営する。
同じような手口で、全国を転々と移動していた。。

だが、奴らの正体、居場所などは特定できなかった。
別の暴力団達も同じような手口で違法風俗店を経営していて、それが無数に存在するのだ。どの風俗店が、どの暴力団と繋がりがあるのか、全くわからなかった。


弁護士仲間の話によると、
日本中のあらゆる土地で、これと同じ犯罪が繰り返されているのだそうだ。、
警察も犯人を捕まえても捕まえても、違法風俗店の数が減らない事に嫌毛がさしているのだそうだ。、

私は、腹が立った。。。
奴らや組織もそうだが、全ての人間にも・・・
そこに通う客、そこに違法風俗店があるのに、周りの人間が気づかない無頓着さ。

だが、それは、自分に対しての言い訳だった。
元はと言えば、私が彼女を追い込んだ様なものなのだ。
私は、自分自身の無頓着さに腹を立てていた。

せめて、彼女から、連絡さえあれば、助けられる希望はあった。
だが私の携帯が鳴ることは、一度も無かった・・・



気が付くと、私の生き方は変わったいた。
企業相手の金儲けの主義の様な依頼は断るようになり、、
暴力団相手の訴訟に勤めていた。。

私は、日々、暴力団の証拠の調査をしているうちに、刑務所にいる一人の囚人に、ある話を聞いた。
その囚人は、私の調査などに簡単に応じてはくれずに、ふざけていた。

囚人は、昔の女の話をぺらぺらと、話していた。
その話の中に、失踪した彼女を連想させるワードがいくつも入っていたのだ。
確信を持ったのは、この囚人の顔だった。
丸刈りで、一見すると、判らなかったが、わたしの顔にソックリであったのだ。

囚人は話を続けた。
「あの女は、俺にぞっこんだったから、いいなりだった。
紹介した風俗店で俺の為にしっかりと稼いでくれた。
いいヒモだったんだが、一体どこに逃げたんだろうな。
惜しい事をしたなーーーーー。。」

彼女の苦しみが、私に流れ込んできた。
彼女は、最後まで、この腐りきった男を愛そうとしていた。。無理やり働かされ、追い詰められ、一時は私と彼を間違えたものの心中までしようとした。




殴ってやりたい。殺してやりたい。
けど奴は、壁の向こう・・・



怒りをこらえるのに必死だった。



あるとき、私は奴と同じ顔である自分に狂いそうになる。



鏡で自身の顔を見ると奴を思い出し、奴と自分が同化し、生理的に自身を受け入れれなくなった。



言いようのない嫌悪感に日々苛まれていた・・・





奴は刑期を終えて出所した。ごろつきとはいえ、所詮は麻薬依存患者に過ぎない。

麻薬不法所持での逮捕であり、密売に関わった訳でもない。彼女を落とし込めた証拠もないから刑期はたったの1年だった。



殺すのは容易い・・・



おそらく世間的にも警察的にも彼と私を繋げる関連性も動機も見出せないだろう。暗がりの路地裏等で鈍器やらで殺害すれば逮捕されるとは思えない。



私が奴を殺す事はもはや彼女の為ではないだろう。復讐だとしても、私と彼女は恋人同士でもないし、殺す理由にもならない。

私は、ただ自身とそっくりの奴の顔を抹殺したいだけなのだろう。

奴の存在を無かった事にして、あるがままの顔、自身を保ちたいのだろう。

自身の中にある正義は所詮は偽善かもしれない。

殺しても意味ないだろう相手なのに、それでも殺すのを心底容認している。



私は人よりも正義感ある者だと信じていたが、どうやら違ったみたいだ







選択肢をどちらを選びますか?


A、殺す

B、殺さない

C、整形する













~「A殺す」~





ひと気の無い路地裏で私は奴を殺した。

金属バットで殴り倒し、倒れたところを紐で占めて殺した。

最初は悶絶していたが、逝かせる程、大人しく、静かになった。

意外とあっさりと、楽そうな死に様であった。

一瞬に苦痛の後は直ぐに首絞め、一瞬で脳の血流を奪ったから、直ぐに意識を飛ばしたろう。殆ど安楽死だったろうな。

これでよかった。

生きててもどうせまた誰かに迷惑をかけるだろ。



私はその日から何かがふっきれてしまったのかもしれない。

世間の悪事に対して、あまり感情的にならなくなった。

良く言えば寛容的になったのだろう。



弁護する被害者に過度に同情しなくて良くなったし、疲れなくなった。



加害者の気持ちに理解が及んだのか、重罪人とのコミュニケーションもやりやすく、無茶な裁判で負けても恨みまれにくくなった。



はあ、早く出世したいな。

仕事をやらされる側じゃなくて、選べる立場になりたい。



弁護士人口が多すぎるのが良くない。

ただでさ少子化で不景気なのに、。

まあ、不景気だからその分犯罪増えてくれて仕事はあるのだけど・・・ただ犯罪者はDQNばっかりで正直楽しくないし、やりがいない。



善人の客は大手の弁護事務所にとられるし、むしろ、いつも被害者を虐める側になる感じの仕事ばっか。

悪人ばかりと話してたら、ますます自身が善人か悪人かわからなくなるし、

この仕事は

犯罪心理学者とか目指したい人くらいにしか、やりがい成さそうな気がするな

あるいは橋下弁護士みたいに、有名になって政治家に立候補するくらいか。

弁護士行で生涯やには、普通のサラリーマンのちょっと上くらいかもしれない。公務員の方が安定してるだろう。

人生の選択間違ったかなぁ。人も殺しちゃったし・・・









<B、殺さない>

ある日、奴が私のところに尋ねてきた。

仕事はないかと言うのだ。

聞けば、私と顔がそっくりだという事で一方的に親近感があって訪ねてきたらしい。

ずうずうしい奴め。

出所しても行くあてもなく、この先、また女あさって、はめてゴロツキ活動するかもしれないとか。

断っても、強迫みたいな事言いやがる。

奴は私の正義感に依存しようというつもりらしい。

だったらまずその顔を整形なりして変えろよ。

人を雇う余裕も必要もないので即帰って貰いたい。だが奴は居座り続ける。

仕事はなくとも、給料がなくとも、住み着くつもりらしい。めんどい。



「俺たち双子かもな」

奴が言った。

言われてみるまで、私も気付かなかった。



私は孤児として育った。育ての親はいるが、実際の両親は不明だった。

奴も同じ様な境遇だそうだ。。

どこかで2人は生き別れになった可能性があるそう。

知ったこっちゃない。

DNA鑑定したら判るかもしれないらしいが、実際に双子だったら、おぞましくてしたくない。

いずれにせよ、それとこれとは関係なく居座るつもりだろうから







選択肢どちらを選びますか


A奴を追い出す。
B奴を追い出さない









<A=奴を追い出す>
程なくして奴は強盗+レイプ犯罪を行い警察に逮捕された。
被害者がかわいそうだ。
バッドエンド!
しかし、奴から国選弁護の依頼が舞込み、私の財布は温まった。勿論国民の税金である。
年間のレイプ事件は2000件越えあるが、恥ずかしくて警察に訴え出てない被害者を含めると1万人前後はいるらしい。
私は日本の犯罪統計悪化に貢献することとなった。




<B=奴を追い出さない>
追い出して野放してもだ。わたしと同じ顔で犯罪等されると私がとばっちりをくらいそう。嫌な予感もするので奴は事務所に置き、監視する事にした。
給料は出せないが、いそがしいときは雑用くらいさせようかなぁ・・・従いそうにもないけど






<C=整形する>
私は自身の顔が生理的に受け付けなくなり整形をした。
どうせ整形するならとケメンに生まれ変わりたいと思う。
整形には失敗はつきものらしいが、この顔じゃなきゃいい。とにかく失敗したとしても受け入れられると思う。
だが思いの他、成功しすぎた様で女装するとアイドルの根岸愛っぽくなった。
イケメンかつ女装もできる様になった私、今後の仕事に活かせそうに思う。






<番外編>

~奴の視点~


「あなたの彼女に・・・あなた自身を殺させるようにしてください。」
当初、弁護士は、そう俺に言ってきた。
その弁護士は、前払いの報酬として500万。
成功報酬として更に500万、そして・・・永遠に麻薬の横流しをしてくれると約束した。
悪い男だ・・・

だが、そういう俺も十分、悪い男だ。
自分で言うのは変だが、俺は、悪い人間だ。
ごろつきと言うやつだ。
でも、ただのごろつきじゃない。
俺は、モテる。

俺の彼女は、俺に沢山の金品を貢いでくれる。
とても都合のいい女だ。
女には、風俗で働いてもらっている。

俺は、沢山の借金がある。
正直、参っている。
闇金から、金を借りてしまい利息で、借金の額が100倍くらいになっている。

俺は頭が悪かったから、闇金の仕組みをぜんぜん知らなかった。
返す必要ない借金を払い続けていた。。けど、具体的にどうすれば、怖い借金取りから、逃げられるかは判らなかった。
俺は、すがる様に、無料の弁護相談会に参加した,

そんな時、その変な弁護士と、出会ったんだ。
その弁護士が言うには、殺したい男が居るのだそうだ。
偶然にも、その殺したい男の顔と、俺の顔が、ソックリで、彼女に俺と勘違いさせて殺させたいと言うのだ。

どうして、そんなまどろっこしいことをするのか俺は疑問だった。
闇討ちして殺せばいいことだし、俺が殺しても良いと思った。
けど、弁護士は、それでは駄目だと言ってきた。

けど、俺は、犯罪の方法が判らなかった。
恨まれて殺させるなら判るけど、それじゃあ本当に自分が殺されてしまう。
だが、弁護士は、全てが上手く行く方法を教えてくれた。

俺は報酬さえ貰えれば、それでいいと思った。
弁護士との契約は成立して、俺は500万を手に入れた。
そして弁護士が提案した方法を実行に移した。




ーーー番外編 奴の彼女 秋早の視点ーーーーーー

秋早は、今日も彼の為に稼ぐ。嫌だけど今日も仕事に行く。。
全ては、彼の夢の為、彼の役者になりたいというと夢を叶える為だ。
彼は、言ってくれた。「成功してビックになったら、結婚しよう」と・・・

仕事中、彼から電話が掛かってきた。
彼は、急ぎの用で直ぐに来て欲しいとのことだった。
呼び出された場所は、人気のない公園だった。

そこで、秋早は、男たちに囲まれた。
秋早は、その場で、男たちにレイプされた。
男たちが去った後

私は、彼に電話を掛けて助けを求めた。
彼はこう言った。
「おお!!どうだ気持ちよかったか?」
「俺、お前のこと飽きたからさ、その男たちにお前を譲ったんだ。」





<奴の視点>

弁護士の指示どうりにしたら上手くいった。
女は、俺に泣きながらすがり付いて来た。
俺に他の女が出来たと言い。
そして、これから、その女と待ち合わせすること、その待ち合わせ場所を伝えた。

おれは、勿論、その場所になど行かない。
行くのは、俺の変わりに殺される男だ。

任務は成功した。。
俺は、契約どうり報酬をもらいに行った。

弁護士は、麻薬を流通させているマフィアにコネを持っている。
俺は、その弁護士の計らいで、好きなだけ麻薬をもらえることになっているのだ。

その待ち合わせ場所で、俺は待った。
程なくして、一人の代理人が麻薬を持ってきた。
俺は、その麻薬を受け取り、喜び勇んで帰ろうとした。

と、その時。
警察が乗り込んできた。
俺と、その代理人は、そのまま刑務所送りとなった。
弁護士からの連絡は、その後、何も無かった。。。

俺の真実は、誰も信用してくれなかった。
弁護士にハメラレタと気づいた時には遅かった。
俺は、悔しさと、怒りに、狂い。
麻薬の禁断症状に錯乱する日々を送り続けることになっていたのだった・・・

俺はこの件を常雄右腕に言うべきか悩んでる。
刑務所に常雄が面会に来る少し前、俺宛に奇妙な手紙が届いた。
手紙には「真実を人に話せば殺す」と一言だけ書かれていた。
囚人宛の手紙はチェックされる筈なのにこんなものが届くというのは、警察内部にも敵がいるという事かもしれない。権力はかなり大きい。

俺はもしかしたら、相当ややばい状態にある。
不用意な行動はできそうにない。

敵の目的は【俺にそっくりの顔をしてる常雄右腕を殺す事】だったのだろうか。
だとすれば敵は常雄殺害に失敗したのであり、いずれ常雄は殺されるのだろうか。
敵に大きな権力があるなら、そもそも証人である俺を生かしておく理由もないのだが、それを生かしてる意味は一体どういう事なのだろうか?


俺は務所内で散々考えた。
出所後、もし常雄が生きていれば敵の目的は常雄殺害ではなかったという事。
常雄が死んでれば敵の狂気は強い証拠だ。最悪、俺も口封じで殺されるのかもしれない。

もし常雄が生きてるならば、この事件をキッカケにして誰かが損を免れた、あるいは得をした等の利害があったのだと思う。
その利害が何かは判らないけれど、とても気になる。出所したら調査してみる必要があるだろう。
灯台下暗しともいう、危険だとしても、逆にそれが敵を動きを知り防衛になるかもしれない。
そうだとしたら、脅す武器として、はったりをかますだけでも、効果があるかもしれない。
俺が敵に勝利するとすれば、むしろ常雄の傍にいる方がチャンスがあるかもしれない。
敵にとって弱みの根源、原因物である常雄右腕そのものと一緒にる俺を即時に殺すとか絶対ありえないだろう
常雄すらとも一緒にるのだから、どの程度、人に話したか判らない。
俺が世間に何を風潮したのかを聞くまでは絶対に殺せないだろう。
覚えてろよ、俺を騙した借りは100倍にして返してやるぜ。

と、伊勢いい事いっても結局は麻薬がやりたいだけなのだよ。

俺は常雄の元に行くまでに医療刑務所に入り麻薬のリハビリをさせられたんだが、しかし出所して以降も麻薬はやめられなかった。
しかし手に入れるのにも多額のカネが必要だ
仕事をするにしても、家を借りる家賃代がもったいない。
まともな生活をしながら麻薬を手に入れるなんて現実的じゃない。
結局、強盗をしてでも手に入れたい衝動に駆られるだろう。
我慢してちびちび働いても麻薬を買うお金なんて集まらない、、
次パクられると流石に後がないからこそ、常雄を利用するだ







<悪徳弁護士 ある男の視点>


俺の親父はマフィアのボスだ。
悪い事を沢山している。
そんな親父が大嫌いだ。

俺は、正義の味方・・・弁護士になるんだ。

そう決心したキッカケは、母がまだ生きていた頃だ。


母は、親父にひどい仕打ちをされた。
母は病気で先が長くなかったのだけれど、
親父は母の見舞いに一度も来る事は無かった。

それでも母は、親父の事を愛していた。

俺は、親父に必死で見舞いに来るように頼んだけど、まったく聞き入れてもらえなかった。
そんな親父が許せなかった。

あんな親父にだけは絶対になりたくない。
いつか、親父を倒してやる・・・大きな力が欲しい・・・
そう心に誓って生きた。


親父は放任主義だった。
俺が学校でトラブルを起こそうとも、何にも関与してこなかった。

気付くと俺は好き放題していた。
クラスメイトを苛めたり、ケンカをしたりの日々だった。

そんなある日、俺はケンカで返り討ちにされ、負けてしまった。
自分が許せなかった。
自分より強い奴を認めたくなかった。
俺は、その日から、毎日イライラして、物や弱者に八つ当たりしていた。

そんなある日、テレビのドラマで弁護士という職業を知った。
その弁護士は、怖そうな屈強そうなヤクザに、勇気を持って立ち向かっていた。
弁論でヤクザを言い負かし、追い払っていた。

俺は、それを見て、弁護士という職業に憧れた。
俺は、その日から弁護士になることを決意した。
俺は、今まで、勉強しなかった分、猛勉強をした。

親父には内緒で司法試験を受けた。
努力の甲斐あってか合格し、弁護士への道が開けた。

「俺は弁護士になる」
俺は親父に、そう宣言した。

「ふざけろ!! お前は、跡取りになるんだ。俺の後を継ぐんだ!!
馬鹿なことは言うんじゃない!!」

「馬鹿は、親父のほうだ! 俺は最初からそんな気はさらさら無い!
俺は、お前という存在が嫌いだから、弁護士になって潰すんだ!!」

親父は勘当宣言して親子の縁を切ってきた。
上等である! 俺は慰謝料として家にある金をあるだけ持って家を出た。


家を出た後の俺は、毎日、必死に頑張った。

俺は念願の弁護士になることが出来、初の仕事をする事となった。

俺は、必死で戦った。
だが、負けてしまった。
俺が負けた相手は、俺と同い年くらいの男だった。
悔しかった。俺は自分が許せなくなった。

そいつとは弁護士との交流会で再び出会った。
その弁護士は俺の顔を覚えていた。
俺に近寄り、慰めの言葉をかけてきた。

俺のプライドは傷ついた。
俺は、こいつより劣っているのか?
こいつよりも負けているのか?

俺は、そいつを見返してやる為に、必死で法律の勉強をした。
どんな裁判にも負けたくない。
ただ、それだけだった・・・

だけど、俺は、どんな裁判にも勝てなかった。
今思えば、単純に運が悪かっただけかもしれない。
だけど俺のプライドはズタズタで、どうしょうもなくなっていた。

俺は、知らず知らずの内に、壊れていった。

気付くと、組の麻薬に手を出してしまっていた。
組の者達にとっては、俺は、まだ、父の息子であり、俺に逆らうことが出来なかったのかもしれない。

悔しかった。
結局、親父に負けてしまっている・・・

ある日、また、弁護士との交流会で、その男と会った。
男は、前々から俺が目を付けていた女弁護士と、イチャイチャしていた。
俺は、そいつらの間に割り込んで邪魔をしようとした。

すると、女が突然俺を見て、笑顔で話し始めた。

どうやら、この男が、ビックな仕事の依頼を受けたそうだ。
女は、メス犬のように、この男にこびるようにしていた。
まるで、自分の手柄のように自慢して・・・

俺は、悔しかった。
なぜ、こいつなのだろうか?
俺にだって出来るはずなんだ。
その仕事は俺の方が相応しい。

俺は、そいつから、そのビックな仕事を奪うことにした。
組のコネを使って男を陥れ、仕事を奪い取ってやった。

俺は、その仕事で初勝利を上げた。

そして、そのビックな仕事に勝った事により、俺の名前は業界で有名になった。
有名に成った事で、テレビの依頼が来る様になり、世界が変わった。
何もしなくても女からモテるようになり、弁護士の仕事をやらなくても金が入ってきた。

そんなある日、俺に政界からの声が掛かってきた。
俺は、正義の味方である。断る理由など無い。
むしろ、親父に勝つためなら、政治家の椅子は必要になるだろう。

俺は、政界からの資金援助をバックアップにして見事当選し、議員となった。

俺は政治的な力を得た。だが、まだまだである。
親父に勝つなら、もっと大きな権力が必要である。
目指すは、内閣総理大臣である。




<番外編 奴の彼女 秋早の視点>
秋早は誘拐された。四方が壁に囲まれたコンテナの中に入れられて、2週間出られなくされた。
といっても、いつ出られるかは事前に教えて貰えない。
水や食料は与えられず、周囲にあるのは使い捨てのトイレ、覚せい剤と注射針のみであった。
食料が欲しければ、覚せい剤を打つこと。そう男に言われた。
覚せい剤なしでは生きられない体を作るのが目的の場所らしい。
死ぬかシャブ漬けにならないと外には出られないという事であり、一旦覚せい剤の虜になればその為に生きる様になる。表への社会復帰はできないという事。
そしてヤクザ専属の風俗嬢にされた秋早。
一般人客は利用しない裏業界なので、助けを求めても誰も助けてくれないだろう。

今の秋早にとって彼の存在はもうどうでもよかった、今は人生を半分以上放棄してる。
とはいえ体を売る人生には、そもそも慣れてるし、そこにシャブ漬けがいまさら加算されたからといって、どうってことない。
問題は秋早にっとて彼の存在がどうでも良くなったからこそ、今の生き方を捨てたくなったという事。
彼という存在がいたからこそ、今までは人生の全ては放棄できる覚悟あったのだ。
恋愛中毒でなくなった彼女にとって、全てを失った今こが、、人としてのらしさを取り戻したい思いに駆られていた。
いうなれば警察に出頭したい衝動。
覚せい剤が使えなくなる環境になっても構わない気持ちになっていた。

問題はそれを阻止されるという事。
同じ様な理由で警察に出頭しようとした娘がいたけれど、警察内部にヤクザの権力が込み入ってる事。
口封じで殺されるか、罰として思い刑を科せられるか、しかないだろう。

秋早は逃げるのであれば過去の身分を捨てて、偽装された新たな身分が必要だと思った。

幸い裏の世界に詳しいヤクザの相手をしていた事もあり、その術を実行できる立場にあるのだと気付いた。

秋早は色仕掛けで偽造証の売人を口止めし行動する。